【No.068】視覚から「快楽」へ —— 性器整形が踏み込む絶対領域と苦しい言い訳

社会とジェンダー

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こんにちは、御簾納です。

美容外科に関するノートがもう少しだけ続きます。

これまで、女性器の整形(小陰唇縮小など)が「清潔」という言い訳でコーティングされていることについて書きました。しかし、婦人科領域の美容整形は、単なる「見た目の美しさ」や「匂いのケア」という視覚や嗅覚の次元に留まりません。

メスはさらに深く、人間の最も根源的な欲望である「直接的な性的快楽(感度)の増幅」へと踏み込んでいきます。『膣縮小術』と『クリトリス包茎手術』です。

加齢や出産によって広がった膣を縫い縮める「膣縮小術」は、性交時における摩擦を高め、パートナー(結果として女性側も)の性的な満足度をダイレクトに引き上げるための改造です。また、「クリトリス包茎手術」は、皮を切除し露出させることで、「女性自身の直接的な性的感度を高めること」を最大の目的としています。

ここまで露骨に「性の喜び」に直結する手術となれば、もはや小陰唇の時のように「清潔のためです」とは言い逃れができないのではないか、と思いますよね。

しかし、ここで美容外科業界と女性たちの間に、再びあの「いびつな言い訳」が発動します。

感度アップを全面に押し出すことは、女性の羞恥心を過剰に刺激し、社会的タブーを伴います。だからこそクリニック側は、「皮が被っていると汚れが溜まって匂いの原因になります」「切除すれば清潔に保てます」という『衛生』という最強の免罪符を巧妙に散りばめるのです。そして、「副次的な効果として感度も上がりやすくなりますよ」と、一番の目的であるはずの快楽を、まるでオマケであるかのように後景へと退けさせます。

医学的な治療効果など何もない「豊胸手術」は欲望のままに堂々と行われているのに、こと性器の手術となると、途端に言い訳がましくなり、医療の皮を被った「清潔」という免罪符にすがりつく。

この極端な非対称性こそが、女性の身体がいかに社会的に複雑で、厄介なプレッシャーに晒されているかを如実に物語っています。

それでは、また気が向いた時に。

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