2025-11

メディアと表象

【No.075】男の理想郷の崩壊 —— 映画『Dr. Tと女たち』とベビーフェイスの引力

こんにちは、御簾納です。重苦しい空間論のメモが続いたので、今回は少し気分を変えて、私の趣味である映画の話でもしましょうか。ロバート・アルトマン監督の映画『Dr. Tと女たち』(2000年)です。  主演はリチャード・ギア。彼が演じる「Dr....
社会とジェンダー

【No.074】「適温」という名の暴力 —— 更年期外来の空調と、支配できない身体

こんにちは、御簾納です。仕事先の会議室で空調の風を感じた時、私たちが普段どれほど「平均化された身体」を前提に生きているかに気づかされます。今回は「室温」という見えないインフラについてのメモです。更年期障害における「ホットフラッシュ(ほてり・...
海外・比較文化論

【No.073】ロシアの無防備な大部屋と、日本の「裏口」 —— 隠蔽の空間社会学

こんにちは、御簾納です。今回は少し視点を海外に向けた、空間デザインに関するメモを引っ張り出してみます。平成の初め頃、テレビのニュース特集で見た、ロシアの産婦人科の取材映像です。一人の女性が内診台で中絶処置を受けているシーンが、顔も含めて生々...
空間と装置

【No.072】沈黙のシェルター —— 採精室という孤独な戦場

こんにちは、御簾納です。少し前に、婦人科の待合室にいる「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はさらに踏み込んで、不妊治療クリニックにおいて最も「語りづらく」、かつ「デザインの意図が迷走しがち」な空間についてのメモです。採精室、いわゆ...
空間と装置

【No.071】3歳の侵入者と滑稽な疎外感 —— 結界を越える子どもたち

こんにちは、御簾納です。前回、婦人科の待合室で息を潜める「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はそれに少し関連した、私の個人的な笑い話をノートから引っ張り出してみます。私の妻は、比較的あっけらかんとした性格で、自分の身体の不調やクリ...
空間と装置

【No.070】異物としての男 —— 待合室の「付き添い彼氏」が試みる無害化の擬態

こんにちは、御簾納です。少し重たいテーマが続いたので、今日はぐっと敷居を下げて、待合室で見かける極めて日常的かつコミカルな光景について語ってみましょう。以前、レディースクリニックの待合室が「アグレッシブなまでのパステルカラー」で埋め尽くされ...
メディアと表象

【No.069】自ら語る「胸」と、暴かれる「性器」 —— 二つの事件が示すタブーの境界線

こんにちは、御簾納です。美容外科の話題を続ける中で、この領域が社会でどう消費されているかについて、手元のノートから2つの象徴的な事件のメモを引っ張り出してみます。この2つの事案を対比することで、女性の身体における「タブーの境界線」が極めて残...
社会とジェンダー

【No.068】視覚から「快楽」へ —— 性器整形が踏み込む絶対領域と苦しい言い訳

こんにちは、御簾納です。美容外科に関するノートがもう少しだけ続きます。これまで、女性器の整形(小陰唇縮小など)が「清潔」という言い訳でコーティングされていることについて書きました。しかし、婦人科領域の美容整形は、単なる「見た目の美しさ」や「...
社会とジェンダー

【No.067】恥じらいのパラドックス —— 病気は隠すのに、整形は語る矛盾

こんにちは、御簾納です。前回、性器の美容整形において女性たちが「清潔」という強力な言い訳を必要とすることについて書きました。しかし、この羞恥心を巡って、私のノートにはとてつもなく巨大な矛盾(パラドックス)が書き留められています。純粋な医療行...
社会とジェンダー

【No.066】言い訳のいらない欲望 —— 豊胸手術の潔さと「清潔」の免罪符

こんにちは、御簾納です。病気を治すための医療空間から一歩踏み出し、今日は「美しさを創り出すための空間(美容外科)」についてのノートを引っ張り出してみます。美容整形の根底に流れているのは、多かれ少なかれ「他者を惹きつけたい」「より魅力的な対象...