タブーと隠蔽

社会とジェンダー

【No.100】デリケートゾーン超深掘り① —— あの頃の私へのツッコミと、見えない国宝

こんにちは、御簾納です。ふと気づけば、このブログも100回を突破しましたね。本当に長い間、婦人科という空間の重苦しさについてネチネチと語り続けてきましたが、ここでちょっと初期の頃を振り返ってみたいと思います。記念すべき第2回(No.002)...
メディアと表象

【No.098】漫画の中の内診台 —— コミカルな股開きと「冷たい機械」

こんにちは、御簾納です。ふと気づけば、このブログも随分と記事が積み重なりました。映画や写真など、ありとあらゆる角度から婦人科という空間を考察してきましたが、灯台下暗し。日本が世界に誇る最強のエンタメメディアである「漫画」における描かれ方につ...
メディアと表象

【No.087】去勢される「溝浚え」 —— 歴代『白い巨塔』が隠蔽した産婦人科のクリーン化

こんにちは、御簾納です。前回の続きです。原作を読み返したついでに、映像化された『白い巨塔』も見比べてみることにしました。調べてみると、日本だけでも映画が一本、テレビドラマが五本あります。さすがに全部は無理なので、手の届くところにあった三本に...
社会とジェンダー

【No.081】制服の少女と得体の知れない怪物 —— 思春期外来の孤立

こんにちは、御簾納です。埃を被っていた私の研究ノートの切れ端も、いよいよ最後の一ページとなりました。締めくくりとして、今回は思春期外来という、極めて特殊でデリケートな空間について考えてみたいと思います。これまで私は、大人の女性にとっての婦人...
メディアと表象

【No.080】カメラが座った場所 —— 映画『あのこと』について

こんにちは、御簾納です。今日は映画の話です。フランス映画『あのこと』(原題 L'Événement、2021年)。1960年代、中絶が違法だったフランスが舞台です。貧しい労働者階級の家に生まれ、知性と努力で大学に進んだアンヌという学生が、試...
社会とジェンダー

【No.077】耳掃除との決定的な断絶 —— 大人の女性が「拭き方」を教わる理由

こんにちは、御簾納です。ネットの医療コラムを読んでいると、「おしっこをした後の拭き方」や「お風呂での正しい洗い方」が、大人の女性に向けて極めて真面目に指導されているのをよく見かけます。前から後ろへ拭きましょう。石鹸でごしごし洗ってはいけませ...
社会とジェンダー

【No.074】「適温」という名の暴力 —— 更年期外来の空調と、リモコンを握っている側の話

こんにちは、御簾納です。先日、職場で軽い言い争いを目にしました。空調の設定温度をめぐる、よくあるやつです。女性社員が「寒い」と言い、男性社員が「いや、暑いだろう」と返して、結局は一度だけ上げて手を打つ。どこの職場にもある光景で、誰も本気で怒...
海外・比較文化論

【No.073】ロシアの無防備な大部屋 —— 昔テレビで見た映像のこと

こんにちは、御簾納です。今回は、ずいぶん古い記憶の話です。二十年ほど前でしょうか。テレビのニュース特集で、ロシアの産婦人科の取材映像を見ました。一人の女性が内診台で中絶処置を受けているシーンが、顔も含めて生々しく映し出されていました。今の日...
空間と装置

【No.072】沈黙のシェルター —— 採精室という孤独な戦場

こんにちは、御簾納です。少し前に、婦人科の待合室にいる「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はさらに踏み込んで、不妊治療クリニックにおいて最も「語りづらく」、かつ「デザインの意図が迷走しがち」な空間についてのメモです。採精室、いわゆ...
空間と装置

【No.071】3歳の侵入者と滑稽な疎外感 —— 結界を越える子どもたち

こんにちは、御簾納です。前回、婦人科の待合室で息を潜める「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はそれに少し関連した、私の個人的な笑い話をノートから引っ張り出してみます。私の妻は、比較的あっけらかんとした性格で、自分の身体の不調やクリ...