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本ブログは、医療空間における権力構造や、そこに生じる心理的な嫌悪感・ざわつき等を分析・考察するものです。特定の医療機関や従事者を非難・攻撃するつもりはありませんが、記事の性質上、医療現場の生々しい実態や直接的な表現が含まれる場合があります。ご自身の心身の状況に合わせて、無理のない範囲で閲覧をご判断ください。詳しくはサイトポリシーをご一読ください。
こんにちは、御簾納です。
病気を治すための医療空間から一歩踏み出し、今日は「美しさを創り出すための空間(美容外科)」についてのノートを引っ張り出してみます。
美容整形の根底に流れているのは、多かれ少なかれ「他者を惹きつけたい」「より魅力的な対象でありたい」という根源的な欲望です。この領域において最も歴史が深く、大衆化している「バストの整形(豊胸手術)」には、ある種の堂々とした潔さが存在します。
豊胸手術の目的は、完全に「視覚的な美しさ(性的アピール)」に振り切っています。バストを大きくしたからといって、授乳機能が向上するわけではありませんし、衛生面が改善されるわけでもありません。そこには「男を惹きつけるための性的魅力の拡張である」という事実から逃げ隠れしない、言い訳のいらない欲望があります。
しかし、この「潔さ」は、メスを入れる部位がバストからさらに下へ、すなわち「性器(秘部)」へと移行した途端、極めていびつな形に歪み始めます。
性器の美容整形(小陰唇縮小など)の根底にあるのも、ポルノグラフィなどが作り上げた架空の「正解」に身体を適合させたいという美醜の追求です。しかし、「男を性的に興奮させるために、形を綺麗に切り整えたい」という本音を公言することは、女性にとって強烈な羞恥心を伴います。
そこでクリニック側は、この羞恥心を回避させるために完璧な「免罪符(言い訳)」を用意します。それが『清潔と衛生』です。
美容外科のウェブサイトを見ると、「ビラビラが大きいと汚れが溜まりやすくなります」「切除することで清潔に保ちやすくなり、衛生的な悩みが解決します」というメリットが強調されています。この衛生面でのメリットが提示された瞬間、女性たちは「汚れや匂いという衛生上の問題を解決するために、仕方なく医療の手を借りるのだ」という強力な大義名分を得て深く安堵するのです。
「美しくなりたい」という純粋な美容目的が、「不潔を解消したい」という治療目的にすり替えられる。
Sさんに言わせれば、「男社会が勝手に作った理想を押し付けられているんだから、清潔っていう言い訳でもなきゃ、恥ずかしくてやっていられないのよ」と一蹴されそうですが、クリニックは女性の羞恥心に配慮するふりをしながら、美の追求に対する心理的ハードルを鮮やかに下げてみせるのです。
それでは、また気が向いた時に。


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