社会とジェンダー

【No.066】言い訳のいらない欲望 —— 豊胸手術の潔さと「清潔」の免罪符

こんにちは、御簾納です。病気を治すための医療空間から一歩踏み出し、今日は「美しさを創り出すための空間(美容外科)」についてのノートを引っ張り出してみます。美容整形の根底に流れているのは、多かれ少なかれ「他者を惹きつけたい」「より魅力的な対象...
社会とジェンダー

【No.065】内科と婦人科の境界線 —— 「邪魔な障害物」としての乳房と見えないフリの共同幻想

こんにちは、御簾納です。前回まで「上半身の密室(乳房)」に関するノートの切れ端をいくつか引っ張り出してきましたが、このテーマの最後に、私たちが最も日常的に利用する「内科」という空間での暗黙のルールについて書き留めておきます。先日、風邪をひい...
社会とジェンダー

【No.064】粉砕される男の幻想 —— 『搾乳』がもたらす母性への強制変換

こんにちは、御簾納です。上半身の密室に関するノートの切れ端、最後は「産婦人科」におけるおっぱいの扱いについてです。ここは、男たちが抱く「おっぱいへのエロティシズムの幻想」が、最も物理的に、かつ木っ端微塵に粉砕される空間です。先に白状しておく...
権力と医療倫理

【No.063】「触診」という名の密室 —— 恋人の手と医師の手の絶対的断絶

こんにちは、御簾納です。前回のマンモグラフィー(機械による圧殺)に続き、今日も上半身の医療空間についての話を。今回は、生身の人間が介入する領域——医師の指先による「乳房の触診」です。医師が乳房全体をくまなく触り、指の腹で強く押し込み、乳腺の...
空間と装置

【No.062】『透明な暴力』としてのマンモグラフィー —— 3Dの女性性を2Dへ圧殺する機械

こんにちは、御簾納です。これまで、ノートの切れ端をめくりながら、下半身(内診台や脱衣所)の空間ばかりを語ってきましたが、ふと視点を上に移してみると、また別の残酷な空間の権力が見えてきます。今回は「上半身の密室」、つまり乳房(おっぱい)が医療...
空間と装置

【No.061】パステルカラーの欺瞞とパウダールームの魔法 —— 密室からの生還

こんにちは、御簾納です。引き続き、待合室の視覚的なデザインについての考察です。「レディースクリニック」と銘打たれた施設のウェブサイトや実際の待合室を見たとき、誰もが感じる強烈な共通点があります。空間全体を支配する、アグレッシブなまでのパステ...
空間と装置

【No.060】癒しのオルゴールと視線を逸らす椅子 —— 待合室に張られた見えない結界

こんにちは、御簾納です。今日は、婦人科の「待合室」にフォーカスしたノートの切れ端から。この話を書こうと思ったきっかけは、女性たちの雑談を眺めていたことでした。婦人科の話題になると、妙に高い確率で待合室の話が出てくるのです。しかもだいたい、あ...
空間と装置

【No.059】スカートかパンツか —— 脱衣カゴと「数歩の距離」のサバイバル

こんにちは、御簾納です。ノートの切れ端をめくっていると、ネット上の女性向けの匿名掲示板やSNSで、定期的に、そして終わりのない熱量で交わされている「ある論争」についてのメモが出てきました。「婦人科には、スカートで行くべきか、それともパンツ(...
社会とジェンダー

【No.058】内診台の死角 —— オナラの喜劇と、置き忘れた「人間らしさ」

こんにちは、御簾納です。お久しぶりです。Sさんという強烈な当事者からの告発を受け、美しくまとめようとしていた結論を自分で壊し、頭を整理するためにこのブログの更新をお休みしてから、少し時間が経ちました。重苦しい「本丸」の探求は水面下で続けつつ...
空間と装置

【No.057】見えないカーテンの向こう側 —— 敗北からの反撃と、空間社会学の真の幕開け(最終回)

こんにちは、御簾納です。Sさんが身を呈して突きつけた現実と、妻が語った「チクワの穴とエロティシズム」の残酷な真理。それらを前にして、私は一度完全に筆を折ろうとしていました。「男の暴力的なまなざしが浄化されていない社会において、安易に空間をオ...