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こんにちは、御簾納です。
デリケートゾーン超深掘り連載の第3回目として進めさせていただきます。
さて、今回のテーマは「海外ではどう呼んでいるの?」です。
そもそも「デリケートゾーン」は完全な和製英語です。
もし海外のドラッグストアやクリニックで、外国人の店員さんに「My delicate zone is…」と真顔で相談したら、相手は十中八九「(環境保護区かなにかの話か……?)」と困惑するでしょう。
では、欧米ではこの部位をどうやって「ぼかして」いるのでしょうか。
英語圏でも、いきなり「Vagina(膣)」や「Genitals(生殖器)」といったド直球な医学用語を日常で振り回すことは少なく、ちゃんとぼかす文化があります。
よく使われるのは「Down there(あそこ、下の方)」という物理的な位置でぼかす表現や、美容・ケア製品でよく使われる「Intimate area(インティメイト・エリア)」という言葉です。
ここで注目したいのが、この「Intimate(インティメイト)」という単語のニュアンスです。
Intimateには「親密な、私的な、くつろげる」という意味があります。つまり欧米のぼかし方は、「ここは私と、私が許した親密な人だけのプライベートな領域ですよ」という「他者との距離感や境界線」に主眼が置かれているのです。主体性があって、なんだか堂々としていてカッコいいですよね。
一方、日本の「デリケート(Delicate)」はどうでしょうか。
これは「繊細な、壊れやすい、慎重に扱うべき」という意味です。欧米が「私の親密な場所」と自立しているのに対し、日本は「すごく壊れやすいから、腫れ物のように優しく扱ってね」という、極めて受け身でか弱いニュアンスが込められています。
同じように言葉をぼかしていても、そこに込められた女性の身体に対する「社会的まなざし」の違いがハッキリと出ていて、非常に面白いですよね。
では、日本と同じアジア圏、お隣の中国や韓国はどうでしょうか?
日本以上に儒教の教えや貞操観念が根付いていた歴史があるため、さぞかし厳重にぼかしているのかと思いきや、これが国によって見事にバラバラなのです。
■ 中国の場合:「私密処(シーミーチュー)」
中国語では、デリケートゾーンのケア用品などには「私密処(秘密のプライベートな場所)」といった言葉がよく使われます。欧米の「Intimate area」をそのまま直訳したような、非常にストレートで論理的なネーミングです。「秘密の場所なんだから、それ以上でも以下でもない」という合理性を感じます。
■ 韓国の場合:「Y존(Yゾーン)」
美容大国・韓国は、日本の「ぼかしテクニック」と非常に似た進化を遂げています。
韓国のドラッグストア(オリーブヤングなど)に行くと、女性のケア用品には「Y존(ワイゾーン)」という言葉が溢れています。骨盤から股間にかけてのラインがアルファベットの「Y」に見えることから、この言葉が定着しました。
日本の「Vライン」や「デリケートゾーン」と同じく、「アルファベットや横文字の記号に置き換えて、生々しさを完全に消臭する」というアプローチです。さすが美容ジャンルにおいて日本と双璧をなす国、オブラートの包み方もそっくりですね。
日本特有のガラパゴス用語だと思っていたら、世界各国にも「隠すための涙ぐましいネーミング文化」がしっかり存在していました。
さて、次回はついに最終回。日本の美容業界が、この言葉すら古臭いと暴走し始めている最新事情と、そして何より「一切の魔法をかけてもらえない、男の股間の悲哀」について語ります。
それではまた、次のふとした違和感の前で、お会いしましょう。


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