空間レイアウト

空間と装置

【No.061】パステルカラーの欺瞞とパウダールームの魔法 —— 密室からの生還

こんにちは、御簾納です。引き続き、待合室の視覚的なデザインについての考察です。「レディースクリニック」と銘打たれた施設のウェブサイトや実際の待合室を見たとき、誰もが感じる強烈な共通点があります。空間全体を支配する、アグレッシブなまでのパステ...
空間と装置

【No.060】癒しのオルゴールと視線を逸らす椅子 —— 待合室に張られた見えない結界

こんにちは、御簾納です。今日は、婦人科の「待合室」にフォーカスしたノートの切れ端から。この話を書こうと思ったきっかけは、女性たちの雑談を眺めていたことでした。婦人科の話題になると、妙に高い確率で待合室の話が出てくるのです。しかもだいたい、あ...
空間と装置

【No.059】スカートかパンツか —— 脱衣カゴと「数歩の距離」のサバイバル

こんにちは、御簾納です。ノートの切れ端をめくっていると、ネット上の女性向けの匿名掲示板やSNSで、定期的に、そして終わりのない熱量で交わされている「ある論争」についてのメモが出てきました。「婦人科には、スカートで行くべきか、それともパンツ(...
メディアと表象

【No.047】産科の『聖』と婦人科の『俗』―― 1990年のまなざしを解剖する

こんにちは、御簾納です。今回は、少し視点を変えます。Sさんの証言からいったん離れて、まだ緩やかだった時代のメディアが、この空間をどう扱っていたかを、古い映画から紐解いてみたいと思います。軽い回にするつもりでした。結果としては、そうなりません...
空間と装置

【No.045】待合室の疎外感と、自動開脚のパラドックス —— Sさんとの対話(1)

こんにちは、御簾納です。Sさんからの「綺麗事抜きの現実を直視する覚悟はあるか」という最後通牒を受け、私は数日後、彼女の婦人科検診に付き添うことになりました。もちろん、男である私が診察室の奥まで入るわけではありません。私は待合室まで同行し、検...
空間と装置

【No.008】診察室の空間ヒエラルキー――「対話の机」から「処置の台」への移行

こんにちは、御簾納です。今回は、私の専門領域に近い「空間社会学」の視点から、婦人科クリニックの建築的なレイアウトが、医師と患者の権力関係をどのように変化させているかについて考察してみたいと思います。一般的な婦人科の診察プロセスは、空間の移動...
空間と装置

【No.006】待合室の「見えない壁」――付き添いの男性たちが感じる居心地の悪さ

こんにちは、御簾納です。今回は、診察室という「密室」の手前にある空間、すなわち「待合室」について考えてみたいと思います。産婦人科の待合室は、医療機関の中でも独特の空気を持っています。女性の患者たちが静かに順番を待つ中、時折、パートナーと思し...
社会とジェンダー

【No.005】「産科」の神聖と「婦人科」のタブー――二つに引き裂かれた身体のゆくえ

こんにちは、御簾納です。当ブログではこれまで、内診台のカーテンや「デリケートゾーン」という言葉など、隠蔽の構造について考えてきました。今回は少し視点を変えて、私たちが普段何気なく目にしている「看板」の言葉から、社会の無意識の眼差しを解剖して...