空間レイアウト

空間と装置

【No.105】中待合のズゴゴゴ音と検診車 —— 耳鼻科から消えた女性たちと、婦人科の「隣り合う」内診台

こんにちは、御簾納です。最近は「肩の力を抜いて」と言いながら、結局いつもの理屈っぽい空間考察に戻ってしまいがちですが、今回も日常のふとした体験からお話しさせてください。先日、少し用事があって、街の昔ながらの耳鼻咽喉科に行く機会がありました。...
空間と装置

【No.094】トリビアの部屋② —— 待合室の「椅子の沈み込み」が語る、空間設計の秘密

こんにちは、御簾納です。ドラマ版『戦慄の絆』の生々しい権力構造について、またしても前のめりに熱く語りすぎてしまいましたね。今回はいったん冷静になりまして、「トリビアの部屋」の第2回をお届けします。今回のテーマは、クリニックの第一印象を決める...
社会とジェンダー

【No.081】制服の少女と得体の知れない怪物 —— 思春期外来の孤立

こんにちは、御簾納です。埃を被っていた私の研究ノートの切れ端も、いよいよ最後の一ページとなりました。締めくくりとして、今回は思春期外来という、極めて特殊でデリケートな空間について考えてみたいと思います。これまで私は、大人の女性にとっての婦人...
空間と装置

【No.079】『清潔感』という名の冷たさ —— 私が許せるのはベージュだけらしい

こんにちは、御簾納です。クリニックを歩いていると、ある一つの色の支配力に驚かされます。白です。壁、床、家具、それにスタッフの衣類まで、日本の医療空間では白が「清潔」「無菌」「誠実」の象徴として、ほとんど強迫観念のように使われています。ノート...
空間と装置

【No.078】フードコートの呼び出しベル —— 名前を呼ばないための、ずいぶんな回り道

こんにちは、御簾納です。婦人科の待合室で、患者をフルネームで大声で呼ぶことは、今では最大のタブーとされています。そのため番号札とモニターの組み合わせが一般的なのですが、近年、なかなかユニークな呼び出しシステムが導入され始めているようです。フ...
社会とジェンダー

【No.074】「適温」という名の暴力 —— 更年期外来の空調と、リモコンを握っている側の話

こんにちは、御簾納です。先日、職場で軽い言い争いを目にしました。空調の設定温度をめぐる、よくあるやつです。女性社員が「寒い」と言い、男性社員が「いや、暑いだろう」と返して、結局は一度だけ上げて手を打つ。どこの職場にもある光景で、誰も本気で怒...
海外・比較文化論

【No.073】ロシアの無防備な大部屋 —— 昔テレビで見た映像のこと

こんにちは、御簾納です。今回は、ずいぶん古い記憶の話です。二十年ほど前でしょうか。テレビのニュース特集で、ロシアの産婦人科の取材映像を見ました。一人の女性が内診台で中絶処置を受けているシーンが、顔も含めて生々しく映し出されていました。今の日...
空間と装置

【No.072】沈黙のシェルター —— 採精室という孤独な戦場

こんにちは、御簾納です。少し前に、婦人科の待合室にいる「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はさらに踏み込んで、不妊治療クリニックにおいて最も「語りづらく」、かつ「デザインの意図が迷走しがち」な空間についてのメモです。採精室、いわゆ...
空間と装置

【No.071】3歳の侵入者と滑稽な疎外感 —— 結界を越える子どもたち

こんにちは、御簾納です。前回、婦人科の待合室で息を潜める「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はそれに少し関連した、私の個人的な笑い話をノートから引っ張り出してみます。私の妻は、比較的あっけらかんとした性格で、自分の身体の不調やクリ...
空間と装置

【No.070】異物としての男 —— 待合室の「付き添い彼氏」が試みる無害化の擬態

こんにちは、御簾納です。少し重たいテーマが続いたので、今日はぐっと敷居を下げて、待合室で見かける極めて日常的かつコミカルな光景について語ってみましょう。以前、レディースクリニックの待合室が「アグレッシブなまでのパステルカラー」で埋め尽くされ...