客体化

メディアと表象

【No.104】アニメと内診台 —— 「動く」からこそ見えてくる、映像メディアの苦悩とリアル

こんにちは、御簾納です。「デリケートゾーン」という言葉の壮大な迷走について語り尽くしたところで、再びメディアにおける婦人科の描かれ方に視点を戻してみたいと思います。以前、妊活エッセイや『透明なゆりかご』などを例に、漫画における診察シーンの描...
メディアと表象

【No.096】モザイクの境界線と切り取られた肉片 —— 「マンコ」がただの肉に変わる瞬間

こんにちは、御簾納です。前回は男の見栄と「包茎手術」について語りましたが、今回は再び女性側に視点を戻し、美容整形とメディアの奇妙な関係について考察してみたいと思います。テーマは「小陰唇縮小手術」のビフォーアフター写真です。現代のインターネッ...
権力と医療倫理

【No.089】身体の裏切り、ではなく —— 「不可抗力の潤い」と、読み違える目

こんにちは、御簾納です。前回は、あの手順が男の目にどう見えてしまうか、という話を書いて、最後に、この絵をいちばん恐れているのは誰なのか、という宿題を残しました。答えは、調べ始めてすぐに見つかりました。あの台に上がる女性たち自身です。それも、...
空間と装置

【No.088】案内の片隅の一行 —— 経腟エコーという、似すぎた手順

こんにちは、御簾納です。先日、人間ドックの案内が届きました。毎年のことなので、いつもなら申込書の自分の欄だけ埋めて終わりにするのですが、その日はよほど暇だったのか、オプション検査の一覧を最後のページまで眺めていました。脳ドック、胃カメラ、肺...
メディアと表象

【No.086】白い巨塔の底に流れる泥水 —— 原作小説が描いた「溝浚え」の衝撃

こんにちは、御簾納です。先日、本棚の奥から山崎豊子さんの『白い巨塔』を引っ張り出して、久しぶりに読み返しました。言わずと知れた、日本の医療小説の最高峰です。浪速大学の第一外科の教授の椅子をめぐって、男たちが金と派閥と根回しで殴り合い、後半は...
空間と装置

【No.082】検索窓の都市伝説 —— 密室に響く「グリグリ」の正体

こんにちは、御簾納です。大変ご無沙汰しております。前回の【No.081】で「ノートの切れ端も最後の1ページになった」とお伝えした通り、過去の研究ノートのストックは本当に全部吐き出し切ってしまいました。なので、私としてはあのままフェードアウト...
空間と装置

【No.079】『清潔感』という名の冷たさ —— 私が許せるのはベージュだけらしい

こんにちは、御簾納です。クリニックを歩いていると、ある一つの色の支配力に驚かされます。白です。壁、床、家具、それにスタッフの衣類まで、日本の医療空間では白が「清潔」「無菌」「誠実」の象徴として、ほとんど強迫観念のように使われています。ノート...
権力と医療倫理

【No.076】身体の腹話術 —— モニターは、なぜこちらを向いていないのか

こんにちは、御簾納です。先日、健康診断で腹部エコーを受けました。技師さんが冷たいゼリーを塗って、探触子をぐりぐりと押し当てていきます。ときどき力が強くて、うっ、と声が出そうになる。そして画面を見ながら、ぽつりと言うわけです。「んー」これが困...
空間と装置

【No.062】『透明な暴力』としてのマンモグラフィー —— 3Dの女性性を2Dへ圧殺する機械

こんにちは、御簾納です。これまで、ノートの切れ端をめくりながら、下半身(内診台や脱衣所)の空間ばかりを語ってきましたが、ふと視点を上に移してみると、また別の残酷な空間の権力が見えてきます。今回は「上半身の密室」、つまり乳房(おっぱい)が医療...
社会とジェンダー

【No.055】チンコの『死に顔』と、ちくわの穴 —— 妻の痛烈な一言

こんにちは、御簾納です。自分たちが同じ台に乗せられていると気づいた直後に、私はもう一つ、聞かされることになりました。前回の続きです。TURPの映像を見せられた妻が「昼間からこんなもん見せるな」と吐き捨てた、その後の話をします。彼女は画面から...