映画・ドラマ

メディアと表象

【No.106】日本のドラマが描いた内診台 —— 伝説のドラマ『しゃぼん玉』の破壊力

こんにちは、御簾納です。これまで当ブログでは、産婦人科を題材とした映画やドラマを何度も紹介してきましたが、今回は「日本の一般ドラマの中で、婦人科診察がどう見せられてきたのか」というテーマに焦点を当ててみたいと思います。最近の医療ドラマを観て...
メディアと表象

【No.093】漂白される日本と、無力化される密室 —— ドラマ版『戦慄の絆』が暴く「2つの生々しさ」

こんにちは、御簾納です。前回はクローネンバーグ監督の『ザ・フライ』にまつわる内診台の裏話をお話ししましたが、今回はそのクローネンバーグの代表作が現代に蘇った作品について語らせてください。夜更けに動画配信サービスを眺めていて、思わず手を止めて...
メディアと表象

【No.092】映画の中の内診台 —— 『ザ・フライ』の裏話と、ジーナ・デイビスの精神的変容

こんにちは、御簾納です。トリビアばかり続くのも味気ないので、今回は久しぶりに私の大好きな「映画」を題材にしてみようと思います。かつてこのブログでは、クローネンバーグ監督の『戦慄の絆』を、婦人科の狂気を描いた最高峰として何度も取り上げてきまし...
メディアと表象

【No.087】去勢される「溝浚え」 —— 歴代『白い巨塔』が隠蔽した産婦人科のクリーン化

こんにちは、御簾納です。前回の続きです。原作を読み返したついでに、映像化された『白い巨塔』も見比べてみることにしました。調べてみると、日本だけでも映画が一本、テレビドラマが五本あります。さすがに全部は無理なので、手の届くところにあった三本に...
メディアと表象

【No.086】白い巨塔の底に流れる泥水 —— 原作小説が描いた「溝浚え」の衝撃

こんにちは、御簾納です。先日、本棚の奥から山崎豊子さんの『白い巨塔』を引っ張り出して、久しぶりに読み返しました。言わずと知れた、日本の医療小説の最高峰です。浪速大学の第一外科の教授の椅子をめぐって、男たちが金と派閥と根回しで殴り合い、後半は...
メディアと表象

【No.084】牙を剥く禁足地 —— 映画『Teeth』が描く究極の「内診台リベンジ」

こんにちは、御簾納です。今回は、ふと見返した映画のワンシーンから。2007年のアメリカのホラー・コメディ映画『Teeth(邦題:女性鬼)』のお話です。普段このブログで映画を取り上げる際は、日本題をメインにして原題を括弧書きにしているのですが...
社会とジェンダー

【No.081】制服の少女と得体の知れない怪物 —— 思春期外来の孤立

こんにちは、御簾納です。埃を被っていた私の研究ノートの切れ端も、いよいよ最後の一ページとなりました。締めくくりとして、今回は思春期外来という、極めて特殊でデリケートな空間について考えてみたいと思います。これまで私は、大人の女性にとっての婦人...
メディアと表象

【No.080】カメラが座った場所 —— 映画『あのこと』について

こんにちは、御簾納です。今日は映画の話です。フランス映画『あのこと』(原題 L'Événement、2021年)。1960年代、中絶が違法だったフランスが舞台です。貧しい労働者階級の家に生まれ、知性と努力で大学に進んだアンヌという学生が、試...
メディアと表象

【No.075】男の理想郷の崩壊 —— 映画『Dr. Tと女たち』とベビーフェイスの引力

こんにちは、御簾納です。重苦しい空間論のメモが続いたので、今回は少し気分を変えて、私の趣味である映画の話でもしましょうか。ロバート・アルトマン監督の映画『Dr. Tと女たち』(2000年)です。先に断っておくと、これは傑作とまでは言えません...
メディアと表象

【No.047】産科の『聖』と婦人科の『俗』―― 1990年のまなざしを解剖する

こんにちは、御簾納です。今回は、少し視点を変えます。Sさんの証言からいったん離れて、まだ緩やかだった時代のメディアが、この空間をどう扱っていたかを、古い映画から紐解いてみたいと思います。軽い回にするつもりでした。結果としては、そうなりません...