内診台・医療器具

空間と装置

【No.041】「最適な視野」への強制――全自動内診台が奪ったもの

こんにちは、御簾納です。今回は、パステルカラーの電動内診台についてです。日本の産婦人科に広く普及している電動内診台。その進化のルーツには、「理容・美容椅子(バーバーチェア)」などの技術が深く関わっていることは、空間社会学的に非常に興味深い事...
空間と装置

【No.039】ガラパゴス化する密室――世界基準から逸脱した日本の「過剰な装置」

こんにちは、御簾納です。このブログではこれまで、婦人科という空間の異常性について様々な角度から考察してきましたが、ここへ来て、あえて「空間の前提」そのものを疑ってみたいと思います。日本の婦人科に必ず存在し、私たちが「あって当然のもの」と思い...
社会とジェンダー

【No.029】「男として終わった」――前立腺手術に見る、男性の絶望と客体化

こんにちは、御簾納です。前回は、女性の婦人科診察が持つ「笑いに変換できない生々しい権力性」について語りました。では、男性にとっての「絶対に笑えない、隠蔽すべき医療行為」とは何でしょうか。男性の身体における最大のタブー。それは「男性としての力...
メディアと表象

【No.016】ドラマが描かない「パステルカラーの椅子」――テレビはいかにして密室を漂白したか

こんにちは、御簾納です。熊田曜子氏の事例を通じて、現実の女性が「実際の診察風景」を公開した際の社会の拒絶反応について考えました。では、社会を映す鏡であるはずの「メディア」は、普段この空間をどのように描いているのでしょうか。例えば、プライムタ...
空間と装置

【No.007】密室の音響学――「モノ」へと切り替わるスイッチの音

こんにちは、御簾納です。今回は、あのパステルカラーの内診台が支配する空間について、「視覚」ではなく「聴覚」の側面から解剖してみたいと思います。当然のことながら、男性である私はその密室の中で実際に診察を受けた経験はありません。しかし、以前付き...
空間と装置

【No.001】はじめに――私が「パステルカラーの内診台」のタブーに踏み込む理由

はじめまして。当ブログの筆者、御簾納(みすの)と申します。都内でフリーランスの編集者やリサーチャーとして活動している、40代の男です。私は学生時代に空間社会学や民俗学を専攻し、以来「日本社会に潜む空間のタブー」や「見えない境界線」について、...