内診台・医療器具

空間と装置

【No.105】中待合のズゴゴゴ音と検診車 —— 耳鼻科から消えた女性たちと、婦人科の「隣り合う」内診台

こんにちは、御簾納です。最近は「肩の力を抜いて」と言いながら、結局いつもの理屈っぽい空間考察に戻ってしまいがちですが、今回も日常のふとした体験からお話しさせてください。先日、少し用事があって、街の昔ながらの耳鼻咽喉科に行く機会がありました。...
メディアと表象

【No.104】アニメと内診台 —— 「動く」からこそ見えてくる、映像メディアの苦悩とリアル

こんにちは、御簾納です。「デリケートゾーン」という言葉の壮大な迷走について語り尽くしたところで、再びメディアにおける婦人科の描かれ方に視点を戻してみたいと思います。以前、妊活エッセイや『透明なゆりかご』などを例に、漫画における診察シーンの描...
メディアと表象

【No.099】劇画が暴く内診台のざわつき —— 土田世紀『雲出づるところ』の圧倒的演出

こんにちは、御簾納です。前回、沖田×華先生の『透明なゆりかご』が産婦人科の冷たい現実を描き出しているとお話ししました。しかし、あの作品が扱うテーマの重さに対して、読者がどこか救いを感じられるのは、ひとえにあの「素朴で少しコミカルな絵柄」によ...
メディアと表象

【No.098】漫画の中の内診台 —— コミカルな股開きと「冷たい機械」

こんにちは、御簾納です。ふと気づけば、このブログも随分と記事が積み重なりました。映画や写真など、ありとあらゆる角度から婦人科という空間を考察してきましたが、灯台下暗し。日本が世界に誇る最強のエンタメメディアである「漫画」における描かれ方につ...
社会とジェンダー

【No.097】内診台とイケメン —— 女性たちが「若い男の先生」を拒絶する切実な理由

こんにちは、御簾納です。最近はネットのおかげで、これまで密室に隠されてきた女性たちの「婦人科にかける本音」が可視化されるようになりました。今回は、そんなネットのリアルな声から面白いテーマを拾ってみましょう。特にネット上の掲示板(Yahoo!...
メディアと表象

【No.092】映画の中の内診台 —— 『ザ・フライ』の裏話と、ジーナ・デイビスの精神的変容

こんにちは、御簾納です。トリビアばかり続くのも味気ないので、今回は久しぶりに私の大好きな「映画」を題材にしてみようと思います。かつてこのブログでは、クローネンバーグ監督の『戦慄の絆』を、婦人科の狂気を描いた最高峰として何度も取り上げてきまし...
空間と装置

【No.088】案内の片隅の一行 —— 経腟エコーという、似すぎた手順

こんにちは、御簾納です。先日、人間ドックの案内が届きました。毎年のことなので、いつもなら申込書の自分の欄だけ埋めて終わりにするのですが、その日はよほど暇だったのか、オプション検査の一覧を最後のページまで眺めていました。脳ドック、胃カメラ、肺...
空間と装置

【No.082】検索窓の都市伝説 —— 密室に響く「グリグリ」の正体

こんにちは、御簾納です。大変ご無沙汰しております。前回の【No.081】で「ノートの切れ端も最後の1ページになった」とお伝えした通り、過去の研究ノートのストックは本当に全部吐き出し切ってしまいました。なので、私としてはあのままフェードアウト...
空間と装置

【No.071】3歳の侵入者と滑稽な疎外感 —— 結界を越える子どもたち

こんにちは、御簾納です。前回、婦人科の待合室で息を潜める「付き添いの彼氏や夫」の話を書きましたが、今回はそれに少し関連した、私の個人的な笑い話をノートから引っ張り出してみます。私の妻は、比較的あっけらかんとした性格で、自分の身体の不調やクリ...
空間と装置

【No.062】『透明な暴力』としてのマンモグラフィー —— 3Dの女性性を2Dへ圧殺する機械

こんにちは、御簾納です。これまで、ノートの切れ端をめくりながら、下半身(内診台や脱衣所)の空間ばかりを語ってきましたが、ふと視点を上に移してみると、また別の残酷な空間の権力が見えてきます。今回は「上半身の密室」、つまり乳房(おっぱい)が医療...