権力構造

空間と装置

【No.042】歪んだ禁足地――私たちは何を隠し、何を直視すべきか

こんにちは、御簾納です。過去3回にわたり、カーテンと全自動内診台という2つの装置が、いかに「女性への配慮」を装いながら、実際には「医療側の利便性と支配(まなざしの独占)」のために機能しているかを考察してきました。日本の婦人科は、この2つの強...
空間と装置

【No.041】「最適な視野」への強制――全自動内診台が奪ったもの

こんにちは、御簾納です。今回は、パステルカラーの電動内診台についてです。日本の産婦人科に広く普及している電動内診台。その進化のルーツには、「理容・美容椅子(バーバーチェア)」などの技術が深く関わっていることは、空間社会学的に非常に興味深い事...
空間と装置

【No.040】カーテンという名の欺瞞――それは一体「誰のため」の目隠しなのか

こんにちは、御簾納です。日本の内診室を象徴する、下半身と上半身を分断する分厚いカーテン。これまで女性たちは、少しでも羞恥心を和らげるため、あるいは現実逃避をするため、この布切れの存在に深く依存してきました。「顔が見えないから安心できる」。そ...
権力と医療倫理

【No.033】密室の多眼化(4)――「知人の内診」を消費する、歪んだ優越感

こんにちは、御簾納です。内診見学における知人との遭遇。この地獄のような事象の背後には、私たち男性が直視しなければならない、おぞましい「本音」が隠されています。以前、ネットの匿名掲示板に書き込まれた、ごく一部の心無い男性医師(あるいは医師を名...
権力と医療倫理

【No.032】密室の多眼化(3)――「サークルの先輩」「同級生」が覗き込む地獄

こんにちは、御簾納です。内診見学の特異な心理的負荷について語る上で、決してフィクションでは済まされない、あまりにも残酷な現実があります。それは、「見学している学生や医師が、患者の個人的な知人であった」というケースです。かつて女性週刊誌の婦人...
権力と医療倫理

【No.031】密室の多眼化(2)――「無断見学」の恐怖と、同意という名の同調圧力

こんにちは、御簾納です。前回に続き、「内診見学」という究極の客体化について考察します。大学病院や総合病院での診療において、患者はしばしば「教育機関であるため、医学生が見学に同席することがあります」という一文にサインを求められます。しかし、こ...
権力と医療倫理

【No.030】密室の多眼化(1)――『ロマンスX』と、内診見学という究極の客体化

こんにちは、御簾納です。今回から4回にわたり、婦人科という空間において、女性が最も深い心理的負荷と尊厳の剥奪を経験するシチュエーションについて考察します。それは「医学生や研修医による、内診の見学(臨床実習)」です。以前、カトリーヌ・ブレイヤ...
空間と装置

【No.008】診察室の空間ヒエラルキー――「対話の机」から「処置の台」への移行

こんにちは、御簾納です。今回は、私の専門領域に近い「空間社会学」の視点から、婦人科クリニックの建築的なレイアウトが、医師と患者の権力関係をどのように変化させているかについて考察してみたいと思います。一般的な婦人科の診察プロセスは、空間の移動...