権力構造

メディアと表象

【No.106】日本のドラマが描いた内診台 —— 伝説のドラマ『しゃぼん玉』の破壊力

こんにちは、御簾納です。これまで当ブログでは、産婦人科を題材とした映画やドラマを何度も紹介してきましたが、今回は「日本の一般ドラマの中で、婦人科診察がどう見せられてきたのか」というテーマに焦点を当ててみたいと思います。最近の医療ドラマを観て...
メディアと表象

【No.099】劇画が暴く内診台のざわつき —— 土田世紀『雲出づるところ』の圧倒的演出

こんにちは、御簾納です。前回、沖田×華先生の『透明なゆりかご』が産婦人科の冷たい現実を描き出しているとお話ししました。しかし、あの作品が扱うテーマの重さに対して、読者がどこか救いを感じられるのは、ひとえにあの「素朴で少しコミカルな絵柄」によ...
メディアと表象

【No.093】漂白される日本と、無力化される密室 —— ドラマ版『戦慄の絆』が暴く「2つの生々しさ」

こんにちは、御簾納です。前回はクローネンバーグ監督の『ザ・フライ』にまつわる内診台の裏話をお話ししましたが、今回はそのクローネンバーグの代表作が現代に蘇った作品について語らせてください。夜更けに動画配信サービスを眺めていて、思わず手を止めて...
社会とジェンダー

【No.085】産婦人科医の息子の憂鬱 —— 下世話な論争と「ご近所さん」の壁

こんにちは、御簾納です。今回は、密室の中の話から少し視点を広げて、その密室の主(あるじ)となる男たち——すなわち「男性の産婦人科医」たちのキャリアにまつわる、ちょっとした悲哀について書いてみようと思います。医学部に入学した学生たちは、やがて...
メディアと表象

【No.084】牙を剥く禁足地 —— 映画『Teeth』が描く究極の「内診台リベンジ」

こんにちは、御簾納です。今回は、ふと見返した映画のワンシーンから。2007年のアメリカのホラー・コメディ映画『Teeth(邦題:女性鬼)』のお話です。普段このブログで映画を取り上げる際は、日本題をメインにして原題を括弧書きにしているのですが...
社会とジェンダー

【No.077】耳掃除との決定的な断絶 —— 大人の女性が「拭き方」を教わる理由

こんにちは、御簾納です。ネットの医療コラムを読んでいると、「おしっこをした後の拭き方」や「お風呂での正しい洗い方」が、大人の女性に向けて極めて真面目に指導されているのをよく見かけます。前から後ろへ拭きましょう。石鹸でごしごし洗ってはいけませ...
権力と医療倫理

【No.076】身体の腹話術 —— モニターは、なぜこちらを向いていないのか

こんにちは、御簾納です。先日、健康診断で腹部エコーを受けました。技師さんが冷たいゼリーを塗って、探触子をぐりぐりと押し当てていきます。ときどき力が強くて、うっ、と声が出そうになる。そして画面を見ながら、ぽつりと言うわけです。「んー」これが困...
社会とジェンダー

【No.067】恥じらいのパラドックス —— 病気は隠すのに、整形は語る矛盾

こんにちは、御簾納です。前回、性器の美容整形において女性たちが「清潔」という強力な言い訳を必要とすることについて書きました。しかし、この羞恥心を巡って、私のノートにはとてつもなく巨大な矛盾(パラドックス)が書き留められています。純粋な医療行...
社会とジェンダー

【No.065】内科と婦人科の境界線 —— 「邪魔な障害物」としての乳房と見えないフリの共同幻想

こんにちは、御簾納です。前回まで「上半身の密室(乳房)」に関するノートの切れ端をいくつか引っ張り出してきましたが、このテーマの最後に、私たちが最も日常的に利用する「内科」という空間での暗黙のルールについて書き留めておきます。先日、風邪をひい...
権力と医療倫理

【No.063】「触診」という名の密室 —— 恋人の手と医師の手の絶対的断絶

こんにちは、御簾納です。前回のマンモグラフィー(機械による圧殺)に続き、今日も上半身の医療空間についての話を。今回は、生身の人間が介入する領域——医師の指先による「乳房の触診」です。医師が乳房全体をくまなく触り、指の腹で強く押し込み、乳腺の...